南は、とりあえず王様に会いに行く事にした。
南「王様、僕はかぼちゃが食べたいです。」
キバ「いきなりかよっ!!」
「うーん、かぼちゃか・・・。ここにはないのう・・・。おぬしの父さんがしたように、竜の球を集めて神竜に頼んでみてはどうじゃ?」と、王様は行った。
「じゃあ竜の玉はどこにありますか?」南は聞いた。
「全部は解からんが、いくつかは冒険者協会のダンジョンにおいてあるぞ。この近くにもダンジョンがあったはずじゃから、まずはそこに行くといいじゃろう。」
「解かりました。がんばります!」
「・・・そういえば20年ほど前にも、あんなやつが来たのう・・・。確かそいつはすいかが食べたいといっておった・・・」と、王様が呟いた。もちろん、20年前に来たやつとは、南の父親の西瓜太郎のことである。
その後、南は最初のダンジョンに向かった。
「このダンジョンは冒険者の洞窟と言ってな。基本的に、冒険に出始めたばかりのやつはここでレベルを上げるんだ。」と、キバが説明した。
「ふーん。」と、南は言い、先に進んでいった。
「お客さん、お金!入場料!」あわてて入り口の人が南を呼び止めた。
「えー、お金取るの?」と、南。
「取りますよ!一応こっちも商売ですから!」
「はーい。」南はしぶしぶ入場料を渡し、ダンジョンの奥へ進んでいった。
「暗いね。」南はキバにいった。
「・・・じゃあたいまつ使えよ。」と、キバ。
「たいまつって何?」
「・・・あー、悪い、つい太郎相手のつもりで話しちまった。そういえば、お前は冒険初心者だったな。たいまつって言うのは、洞窟を明るくするアイテムなんだ。今回はもってないっぽいけど、次町に戻ったら買っとくといいぜ。」
「うん。」
「ぷよーっ!!」突然、後ろからものすごい勢いでぷよが飛び掛ってきた。
「ほら!よそ見してると危ないぜっ!」と、キバが言った。
「う、うん!」あわてて南がよける。
「一発で決めるぞ!」と、キバ。
「でっ、できないよ、僕まだレベル1だよ!?」
「大丈夫、俺も援護するって!せーので切りかかるぞ!」
『せーの!』
「ぷよーっ!!!!!!!」ぷよを倒した。
「・・・強いね。」と、南がキバに言った。
「当たり前だ!これでも『破壊三剣』の一本だぜ!そん所そこらの無銘と一緒にするなよ!」と、キバ。
「はかいさんけん?」
「まあ、そのことはそのうち話すさ。」
それから、南とキバがぷよを倒したり宝箱のアイテムを拾ったりしながらしばらく進むと、一つだけ他の宝箱より派手な宝箱があった。
「多分、竜の玉はその中だな。開けてみろよ。」と、キバ。
南が宝箱を開けると、そこには拳より少し大きいくらいの橙色の玉があった。
「これが・・・竜の玉!」南は竜の玉を手に取ると、もと来た道を戻っていった。
次回予告
うな「・・・いきなり意味不明なネタだな。なんだよ破壊三剣って・・・。」
かるび「それは食べられますか?」
うな「いや、キバを食っちゃまずいだろ。さすがに。そういえば太郎はどこに行った?」
かるび「コンビニにスイカバーを買いに行きました。」
うな「なんじゃそりゃっ!!」
かるび「次回は『デメルの不思議少女』だそうです。」